「幹太、どうだった!?プール。」

帰ってきて、かき氷食べながら聞いてみた。

「怖かった…けど。……楽しかった。」
「そっか。

良かったね。パパに
報告出来るじゃん。」

食べ終わったカップと、スプーンを片付けようとした時だった。


「歌恋…有難う……。」

振り返ると、真っ赤になって俯く幹太がいた。

「幹太、頑張ったね。偉かったよ?

また、連れてったげるよ。」

「うん…。」

この時、初めて幹太の素直な気持ちを聞いた。