「いいからぁ。あたしが、泳ぎ教えてあげるからぁ。パパに報告出来るでしょ?」

「いいよぉ…。

泳げなくても、死なないから…。」

「歌恋、私あそこに有るジェットスライダーしてきていいかなぁ?」

裕子が、100M先の
ジェットスライダーを指さしてる。

「あっ、行っといでよ。幹太君、お姉ちゃんと遊ぼうねぇ」
「じゃあ、行ってくんね?」

「行ってらぁ~。」
裕子は、ジェットスライダーへ一直線!

「おい、歌恋!

どういうつもりだよ!

俺は、泳がないぞ!」

「往生際悪いわ!」
裕子が、いなくなった途端、「おい、歌恋」かよっ!

「俺は、泳がないからなっ!

ちょっとでも、俺を水に漬けてみろ?

虐待!!って、おっきい声出すからな!」


ちっ…。

園児の癖に、難しい言葉を知ってやがるか!