「何が?

幹太君、大人しいし礼儀正しいし、可愛いし!?

楽なもんでしょ?」
「いや、でもね?

奥さん。

幹太には、隠された顔が?」

「歌恋?相手は子供。あなたは、高校生。負けてどうするの!?

そうそう、これ買ってきてあげたわよ?」

鞄の中から、本屋の袋が出てきた。

「これ、あんたにあげるから、明日からお昼ご飯。ちゃんと作るのよ?」

げっ…。

ニンマリしながら、あたしに「初心者でも大丈夫!プロ並に作れる本」

をくれた。