「幹太、卵割って掻き交ぜて?
あたし焼くからさ」
「いいよ。」

二人で作る、いつもの卵焼き定食。


お昼前におばあちゃんが迎えに来るって言ってたから、このご飯が最後…。

相変わらず、幹太は上手だ。

綺麗な黄身のまま割る事が出来る。

あたしは、フライパンを温めて、油を敷いて焼く準備をする。

「混ぜたよ?
はい。焼いて?」

「オッケー。」

最初、幹太が来た時には、有り得ない光景が、今は普通になってしまっている。