玄関まで沢田君を送った。

「お疲れ、歌恋。
夜メールするな?」
「うん…。」

まだ…帰らないで?
もう少し…あと少しだけ、傍にいたいよ…。

「だからぁ…そんな顔すんなって!

マジ、手ぇ出しそうになるから。」

沢田君のTシャツの裾を摘んだ。

「歌恋…。
止まれる自信無くなる…。」

「あたしも…止まれない…。」

「歌恋…。」

あたしを、お姫様抱っこしてリビングのソファーに…。

優しいキスを降らしてくる。

「愛してる…。歌恋。」

あたし達は、深い深い世界に落ちた…。