口に含んだプリンを飲み込みにくそうにしてる。

「痛い?幹太。」

「ん…。」

「これ、食べたら薬飲めよ?

じゃあ、俺帰るな?」

「えっ…もう?」

「歌恋……その目止めろよ。帰れなくなるだろ。」

「でも…。」

「幹太、目を醒ましたし、俺もそろそろ帰らないと、お姫様を襲っちまいそうだから?」

悪戯な笑顔で、あたしの鼻を摘んだ。

「い…ひゃい。」

「じゃあな?」