四度目の冷却シートの交換。

辺りは薄暗くなってきていた。

「歌……恋…?」

「「幹太!?」」

あたしと沢田君が、うっすらと目を開けた幹太を一斉に覗き込んだ。

「幹太、具合どうだ!?喉痛いか?」

沢田君の問い掛けにコクンと頷いた。

「そか。もう大丈夫だな。何か喰うか!?ゼリーとプリンどっちがいい?」

袋からプリンとゼリーを取り出して、幹太の目の前に持って行く。

「プ…リ…ン…。」
幹太がそう言って、プリンの方を見た。
「そか。待ってな」
コンビニで貰ったであろう、透明なプラスチックのスプーンを取り出して、一口分をすくって、小さく開けた口の中に入れた。