沢田君に言われた通り、タオルを水で濡らして、ベッドで寝てる幹太のおでこにあてた。

凄くくるしそうに息をする幹太を見てるのが、怖かった。

「そうだ、体温計らないと…!」

気が動転してて、すぐに体温計る事が出てこなかった。

「あっ、保険証とお金も…。」

食器棚の引き出しを開けると、何か有った時の為にと、幹太の保険証を借りてきてくれてるって言ってた。そして、お金も。


それらを取って、体温計も持って、幹太の所へ。

脇の間に体温計を挟んだ。