「よっ…陽介、今日は幹太に泳ぎ教えてくれて、どうも有難うね?

あの子、お母さん亡くしてるし、お父さん仕事忙しい人だから、中々こんな所来ないから、きっと楽しかったと思う。」
「そか…。寂しいな。まだお母さんに甘えたい時期なのにな?歌恋、大事にしてやれよ?幹太の事。
また、来年の夏三人で来たいよな?」

「えっ…?」

「来年の夏も、俺達一緒だよ。」

その瞬間、繋いだ手を引っ張られて、沢田君の胸の中にいた。


「また、来ような?俺と歌恋と幹太の三人で。」

「うん!約束ね?」
「約束な?」

小指と小指を絡めて指切りげんまんをした。