キスの後、少し顔を赤くした沢田君が、「泳ぎに行ってくるな?」

そう言って、ダッシュで海に入って行った。

「あたしも、行こうかなぁ。」

太ももに有る、幹太の頭を少し持ち上げて、静かに降ろし、パーカーを脱いで、
沢田君のとこまで、ダッシュした。

「おっ、歌恋。」

あたしに気が付いてくれて、「おいで?」

と右手を差し出してくれた。

「うん…。」

照れ臭いけど、あたしも右手を出して、沢田君の手を握った。