電車を降りて、ハンパない真夏の太陽の光をサンサンと浴びながら、歩いて10分。

遂に来ました!

海ぃ~!

「着いたぞ、幹太!泳ぐぞ!!」

「泳ぐよ!幹太!」
あたしも沢田君も、
一面に広がるキラキラまばゆい海に、妙な気合いが入ってる!!

「うっ…うん。

海だね…。」

そんな、あたし達を横目に、一人テンション低い、KYな幹太…。

あっつ、あつになった砂浜をひたすら走り、更衣室へ行った。

「じゃあ、此処で待ち合わせな?」

「了解~!」

あたしは女子、幹太と沢田君は男子へと別れた。

沢田君、ちょっとのお別れ…。

繋いでいた手の温もりが、少しずつ冷めていく…。