キッズ・バトル~君と過ごした夏~

二人で、駅まで徒競走並の速さで歩いた。

どうにか、ギリギリ間に合ったが、あたしも幹太も汗ダクだった。

「おぉ。歌恋、幹太!おはよう。

何か汗ダクじゃね?」


「おはよう、沢田のお兄ちゃん!

あのねぇ、歌恋がねぇ……もががっ…」
ばらされてたまるか!!

慌てて幹太の口を塞いだ。

「おっ…おはよぅ!沢田君!海日和だね
アハハハハハ。」

意味なく笑いが込み上げる。