キッズ・バトル~君と過ごした夏~

それから、一人運動会してたあたし。

顔を洗って、化粧して、服を着て荷物をしたら、100M走した後の様な、疲れと同時に達成感?

やっと、どうにか玄関まで来た。

「ったく、歌恋の妄想のせいで時間無くなっちゃったじゃないかぁ~。」

怖い顔でガン見する幹太。

「そんなに言わなくてもぉ…。だから、支度急いだじゃん!
目上の人に嫌味言うんじゃないよ!」

「もぅ、いいから早くぅ。沢田のお兄ちゃんにチクるぞ?」
チッ…!

可愛くないヤツめ!
溜息つきながら、玄関の鍵をする。