「ん~ダメだよぉ…沢田くぅ~ん…ムニャ。」

「……ろよぉ。」

「重いよぉ…沢田くぅ~ん…。」

何か…かなり重い?
しかも夢なのに、リアルな重さ?

誰…?

沢田君…?

「歌恋!早く起きろよぉ~!お腹空いたぁ!!」


バチッ…。


目を開けると、そこには、あたしの胸の上に、馬乗りになった幹太の顔が、かなりアップ!

「いやあぁぁぁ!」
痴漢に遭遇したかの様な、金切り声をあげた。

「煩いなぁ…。

そんな、デカイ声出すなよぉ。

バカッ面して。」


はい…?

今…何て?

幹太が、ため息一つ吐いて、あたしを見た。

「バカな顔しないで、お腹空いたから、早くご飯食べさせろよぉ。」

寝起きだから、状況がいまいち把握出来ないけど、幹太が、
豹変してる?