顔を赤くした沢田君が頭をポリポリかきながら「それは、それは…どうも…。」

照れた沢田君、キュンキュン指数がウナギ上りだよ…。

「お兄ちゃん、コーラ…何で二人共、顔赤いの!?」

あたし達を交互に幹太が見ていた。

「「嬉しいから」」

ハモったし。

「そうだ、幹太!
明日、海行かね?

お前泳げんだろ?」
「うっ……。」

幹太の顔が、一瞬で縦線が入り、引き攣りまくってた。

「沢田君。」

「ん…?」

手招きするあたしに顔を近づけてきた。
「幹太、泳げない」
沢田君の耳元で、ボソッと言うと、何故か沢田君がニヤリとし、
「幹太、泳ぎは俺が教えちゃる。

絶対泳げる様にしてやるから、明日海いくぞ!」

その一言で決まった海行き!

明日も、沢田君に逢える!

地味ぃ~な夏休み生活が、一気にばら色の夏休みに!