ふたつの願いとふたつの時代





‥そのあとのことなら鮮明に覚えている




意識を取り戻した私が目にしたものは


私の周りいっぱいに転がる人の姿。

そのひと達が、もう生きてはいない死体だということに気づくまではそう長くはなかった



自分の周りに転がる無数の死体を前に身動きがとれず、呼吸もままならない中

自分の中に確かなものがあった。





「これは夢なんだ」