~海~
なんかさっきからまじまじと見られるのは
俺の気のせいか??
俺って、きついとこあんだよなぁ
ついつい…
「何?俺の顔になんかついてる??」
って言ってしまった。
俺のバカ~~~~
何言ってるんだよ俺は…
…キーンコーンカーンコーン
やっと休み時間かよ…
まだ後3限もある…
俺体力もたねぇよ…
とか思ってたら、
『海~~』
と、いきなり甲高い声が聞こえてきた。
その声の正体は
隣のクラスの林美香だった。
美香は幼馴染で、家が隣だ。
美香は俺のことどぅ思ってるか知らないけど、
俺はコイツのことが苦手…
なんだかんだ言っていると
俺の腕に捕まってきた美香。
邪魔なんだけど…
とか思っていたら、隣の席の美心と目が合った。
ドキッ
俺は、一瞬ドキッとした。
その理由…
それは、すごく悲しそうな顔をしていた。
今にも泣き出しそうな…。
ズキン
なんだか心が痛かった。
美心に目をそらされたことが
無償に気になった。
そして、何故だか分からないが
美心を抱きしめたいと思った。

