あの日

「いった~杏!!
何すんのよ!!」


「違うよ!!来たよ!!海君が!!
早く話しかけておいで!!」


えッ??…どこどこ??



あッいた!!!!


…あれ??でも…誰??あの女の子…

その瞬間、海君と目が合った。
でも、すぐに目をそらしてしまった。


ズキン…


どしたのかな??この胸の痛み…


胸がキューンって痛くなる。
そう思ってたら、勝手に涙が溢れてきた。

「どしたの美心??大丈夫??」

「えッ??大丈夫だよ!!
ちょっと暑くて、目から汗が…ね。」


なんで泣いてるの。
私の馬鹿。ただ、海君が女の子と一緒にいるだけじゃない。
もしかしたら、彼女じゃないかもしれないんだよ??


そぅ思ってたら、杏に
「美心!!くよくよしてたってだめだよ!!聞いてみたら??」

そう言われて、放課後海君に聞いみることにした。


キーンコーンカーンコーン


あぁ、遂にきた。
海君に聞くときが…。

やっぱやめようかな…
もし、彼女って言われたときのショックが
大きいし…

そう思ってたら、いきなり頭を叩かれた。



バシッ


「いった~杏!!
今日、2回目だよ!!
言われなくても、海君に聞きにいくから!!」

そう言って、上を見上げた。

でもそこには、杏の顔ではなく…

海君の顔があった。