☆★心風★☆

「……こんなこと思うのは、ダメ…ですか?」



だって、仕方ないじゃん。



鴻上くんのこと、好きなんだから。



好きだから…止めるんだよ。



「知らねえよ、そんなの」



鴻上くんは、勝手にしろよ、と目で言い、立ち上がって私に背を向けた。


そのまま歩きだした。


私にその背中を引き止めることは、できなかった。




鴻上くんが去ったあと、ポツポツと雨が降ってきた。



その雨は、静かに流れ出る私の涙を、隠してくれているみたいだった。