☆★心風★☆

まだこのときは鴻上くんが好きだって気づいてなかったのに…。



気づかなければよかった。こんなに傷つくことになるのなら…。



自分の気持ちに、気づかなければよかったのにっ…!!!!



どうしようもない気持ちが、私の頭の中を渦巻いていく…。



すごく痛い…



胸が…すごく痛いよ……。


やっぱり、不良なんて好きになるんじゃなかった。



その日の夜。



部活を休んで帰ってきた私は、真っ先に自分の部屋に向かった。


もう、いやだよっ…。


涙が止まらない……。



お母さんたちには気づかれたくないな…。



私は部屋を真っ暗にして、ドアの外に張り紙をした。