鴻上くんと色々な話をしていると、いつの間にか5時半になっていた。



「鴻上くん行くよ!」



私はソファーから立ち上がり、玄関へ行こうとした。



するといきなり後ろから抱きしめられた。



鴻上くんの舌が、一瞬私の耳を這う。



「ひゃっ…」



ドキンッ



ドクドクドク……



高鳴る胸の鼓動。



「うん。いこっか」



鴻上くんは何事もなかったように私から離れ、玄関へと歩いていった。