涙を拭い終わった私は、恐る恐る春河くんのほうへと近づいた。
「ダメよ、百々りん!行っちゃダメ!」
実花ちゃんの威勢のいい声が、私の足を止めた。
「…んだよ。俺、別に変なことしないけど?」
春河くんは、実花ちゃんを冷たく睨んだ。
実花ちゃんも春河くんを睨み返した。
「あの…実花ちゃん。私、大丈夫だよ?」
もう、この人のことで傷ついたりしないから。
だって、今好きなのは春河くんじゃない。
鴻上くんだから………。
「そう…ならいいけど。でも、もし百々りんに何かあったら、許さないわよ」
「ダメよ、百々りん!行っちゃダメ!」
実花ちゃんの威勢のいい声が、私の足を止めた。
「…んだよ。俺、別に変なことしないけど?」
春河くんは、実花ちゃんを冷たく睨んだ。
実花ちゃんも春河くんを睨み返した。
「あの…実花ちゃん。私、大丈夫だよ?」
もう、この人のことで傷ついたりしないから。
だって、今好きなのは春河くんじゃない。
鴻上くんだから………。
「そう…ならいいけど。でも、もし百々りんに何かあったら、許さないわよ」

