☆★心風★☆

俺は職員室に入ろうとする架村を、呼び止めた。



「おおお…おい、これ…持っていってくれない?」


呼び止めかたが変になってしまった。


でも架村は気にしていなかった。


「は、はぁ…」


架村はしぶしぶ俺たちからノートを受け取ると、職員室の中に入っていってしまった。



俺たちも同時にその場を去った。



「やったな!架村さんに感謝だ!」



そうニヤッと笑いながら言う狩河を見て、しまったって思った。



俺が架村を好きってこと、知ってるんだったぁ!



「クス…お前、よく話しかけられたな!頑張った、頑張った」



「っっ!!てめっ…馬鹿にしてんだろ!」



「してねーよ。一生懸命恋してるお前に尊敬してるよ」



「本当か?」