☆★心風★☆

やっと楽になった……。



練習続きでうざかったしなぁ。




11月になって嬉しいことがあった。



それは………




理科のノートを提出しようと狩河と職員室に来ていた。



でも、職員室に入るとき、言わなきゃいけないことがあって、それがめんどくさいんだ。



だからドアの前でずっと2人で言い合いをしていた。



「鴻上!よろしく!」


「は!なんで俺なんだよっ!!」


「いーじゃん」


「よくねーし」


そのとき、架村が来た。




架村も理科のノートを提出するみたいだった。



架村は一瞬、ドアの前にいる俺たちを見て、スルッと避けていった。



あ、ドアの前にいるから邪魔だったのか。



架村はノックして、ガラッとドアを開けた。



「失礼します。1年B組の架村です。理科の末永先生に用事があってきました。入ってもよろしいでしょうか?」



架村は、俺たちが苦手なことを、さらりと言ってのけた。