☆★心風★☆

でも、そんな俺の気持ちを無視するかのような出来事が起こった。



それは9月の中旬。



架村の視線が、少しだけ気になった。


いつも架村を見ていれば、わかる。


架村はいつも、クラスで結構目立っている男子を見ていた。



そいつはかっこいいから、架村が好きになるのも無理はない。



きっと架村は、そいつのことが好きなんだ。


俺は失恋した気分になった。



10月の合唱コンクールのとき、並んだ時の架村の隣がそいつだった。



でもそいつは……