☆★心風★☆

1年の秋。




……この頃からだった。


俺が変わってきたのは……。





ある日、廊下を歩いていると、噂の不良グループがたむろっていた。



俺が通り過ぎようとすると、なぜかグループの中の1人が、俺の肩を掴んできた。



「お前、名前なんてーの?」



「は?なんで名前を?」



「いーから、答えろよ」



名前をいうときは自分からって習わなかったのか?



「…鴻上龍星」




俺はしぶしぶ答えた。



そして、「お前は?」と聞いてしまった。



仲良くするつもりはないのに。