☆★心風★☆

「ひかり、美野里先輩みたいになれるよ。だって今、17秒台でしょ?」



「ん…?ま、そうだけど…。でも、私は美野里先輩みたいにはなれないよ…」



「なんで?そんなあきらめたこと言っちゃだめだよ…」



あと1年あるのに…。



ひかりは近くの窓を開けると、遠くを見つめるように、目を細めた。



「私、美野里先輩の跳び方見てたの…。すごく切れがあって速かった。抜き足も前に持ってくるのが速くて、目で追えなかった。私…そんなすごくなれる自信ないよ…」



「ひかり…」



ひかりも、頑張ろうとしてるんだね。



でも…不安なんだ……。



「美野里先輩みたいに、なれなくてもいいんじゃない?」



「え?」



今まで窓の外を見ていたひかりが、驚いたようにこっちを見た。