「こ、こんにちわっ」



あたしは頭を軽く下げて、咲希の湊さんに挨拶。




「ごめん美奈ちゃん、こんな格好で…


まぁ! とりあえず咲希の部屋に上がってて。」




『さ、どうぞ』そう言って湊さんは、あたしを家の中へと招き入れる。



「ちょっと! それお兄ちゃんがすることじゃないでしょ!!?


あたしのお客さんなんだから!


はい、お兄ちゃんはバイバイ!!!」



そう言って咲希は湊さんを湊さんの部屋へと押し込んだ。


口は悪いけど、自分の中の精一杯の優しさで湊さんに気を使ってるんだよね。


ほんっと、不器用なんだから・・・



「ごめんねー 美奈。


お兄ちゃんが風邪でゥチに居るのすっかりわすれてて・・・」