ピンポーン♪



「ママとか誰かいないのかなぁ?」



ピンポンピンポンピンポンピンポーン♪

咲希は、インターホンを鳴らし続ける。




鍵…確実に持ってるよね。。。

きっと鍵出すのがめんどくさいんだなぁ。




あたしがそう思っていたとき、玄関のドアが開いた。




そこにはスウェット姿の咲希のお兄ちゃんが居て、髪をぐしゃぐしゃしながら、



「んだよ〜


咲希、お前どうせ鍵持ってんだろ?

自分で開けろよなぁ〜…」




そう咲希に言った。




「あ〜…


お兄ちゃんが風邪なのすっかり忘れてたわぁ〜

ごめんごめん。



てか、美奈に移さないでよねー 絶対。」



咲希はあたしのほうを指さす。