しかし彼ば何でもない゙とだけ言った所で許してくれる奴じゃあ無かった。 「何でもない訳ねーだろ。正直に言えよ。」 彼はアタシの本音を言うまでどうも解放してくれそうに無いみたい。 でも… 言いたくない。 言ってしまって、彼に引かれてしまうことが怖くてたまらない。 だから、言えない。 乙女ゲームなんて、買わなければ良かったと初めて後悔した。 そうこうしている内に刻々と時間は過ぎる。 彼はまだそこに居て、アタシもここに居る。 両者とも口を閉ざしたままで、アタシの鼻のすする音だけ響いていた。