「コイツ、俺の女だから苛めないでくれるかな?」 この時、彼がどんな表情をして言っていたのかは知らない。 だけどかなり怖い表情だったのだろう…という想定だけはつく。 何故かって? 彼女等の足音がかなり足早に帰っている音だったから。 アタシはやっと彼の胸から解放され、暫く互いに黙り込む。 アタシの脳内では、ただただこれから先どうしたら良いのだろうとしか考えられなかった。 玲汰の事でも恨まれてるのに、王子まで取られたと思われると… 考えただけでもゾッとする。