高校第一号の友達は、嬉しそうに飛び付いてきた。

 それを柔らかく受け止めると、彼女は私を見上げて微笑んだ。

(か、可愛い…)

「良かった!女の子が居なくて心細かったんだ!」

「私もだよ!!」

 最初は男ばっかりで、不安で一杯だったけれど、彼女のお陰で少し払拭された。

(…彼女を傷付けない為にも、少しでもこの潔癖症を直さなきゃ。)

 出来れば彼女と同じクラスになりたい。
 きっと楽しい学園LIFEをおくれるだろう。

「あっもうすく入学式始まっちゃうから急ごう?」

「うん!!」

 まだまだ問題は山積みだけど、心強い味方も出来て、気分は上々。

 前を向き始めた私は新しい一歩を踏み出した。