「小夜さん、昼食が終わりましたら、サブさんと買い物に行ってもらえますか?」


執事が相変わらずの甘い笑顔で私を見つめる。


「はい、かしこまりました。」


私の返事もだいぶ板についてきたような気がする。


そんなことを考える余裕も生まれてきた。








昼食が終わり、私は、執事から買い物のメモとお金を受け取る。



大勢がいる屋敷だけあって、買い物の量も半端ない数量がメモには書き込まれていた。



これ・・・持って帰ってこれるかな?


私は、メモに書き込まれた量を見て不安になる。




「あっ、そういえば、小夜さん、携帯電話はお持ちですか?」



急に思い出したように、執事が聞いてきた。