頭をさすりながら、体勢を立て直すと、そこには執事が立っていた。


(どうしよう~・・・私も殴られるのかな・・・・)



私は目をつぶり、身を硬くする。



ひたいに柔らかいものを感じた。


少し目を開けると、そこには私のひたいにキスをする執事が・・・。



(なにィ~・・・コレェ~・・・)


私の頭の中がパニックに陥る。



そして、執事はポケットの中から、バンドエイドを取り出すと、私のひたいの血が出ていた場所にはってくれた。


執事は、私のひたいの傷をキスで消毒してくれたのだ。



「とりあえず、消毒しておいたので大丈夫でしょう。続けられますね?」


執事がキスした距離感のまま、私に話しかける。



「・・・はい・・・・かしこまりました・・・」



私は夢見心地のままに答えた。