「・・・・はい。」 笹山大和はすでに言い訳もあきらめて、頭をたれている。 「それでは、部屋に戻りましょうか。」 執事は、笹山大和の襟を掴むとそのまま一緒に部屋を出て行った。 5分後、再び執事が部屋に戻ってきた。 「先ほどは失礼致しました。」 執事は、華麗な振る舞いで私とハルさんにお辞儀をする。 「こちらがこの笹山組で働きたいという少年ですか?」 「そうなんだよ。雑用でいいから、なんか仕事させてくれないかい?龍一。」 ハルさんが執事に頼み込む。