ハルさんの後ろをついて、しばらく歩いていくと、アパートに住んでいた私には、想像がつかない豪邸に到着した。


豪邸は、古風な日本様式。


外からは高い壁で囲まれていて、中をうかがい知ることさえできない。



入り口には大きな門、その横には・・・・笹山組という大きな文字が・・・・笹山組!!!!


私は、ハルさんの肩を掴み、前に進むのを止める。


「ハルさん、これ何!!!!」


「何って・・・いわゆる・・・や・く・ざ」


ハルさんは私と目を合わせようとはしない。


「なにが、いわゆるやくざよ!前から見ても後ろから見てもやくざじゃない!」


思わず興奮する私。