ヤクザと執事と私 1


「何があったんだ、レナ?」


真木ヒナタは、やさしくレナに話かけた。


「・・・買い物帰りに絡まれた連中が・・・きて・・・みんな・・つれて行ったの・・・ごめんね・・・ヒナタお兄ちゃん・・・私、みんな・・・守れなかった・・・」


レナは、痛みで顔をしかめながら、必死に真木ヒナタに状況を説明する。


「誰だ、そいつらは?特徴とか無いのか?」


レナは、真木ヒナタの問いに悔しそうに首を横に振った。


「その相手でしたら、こちらに心当たりがありますよ。」


真木ヒナタの後ろから、龍一が声をはさむ。


レナと真木ヒナタが、龍一の方を見る。


「あっ・・・」


レナが龍一と大和に気づき、思わず声を上げる。


「どうした、レナ?」


「ヒナタお兄ちゃん、この人たちが、買い物帰りに助けてくれたの。・・・ヒナタお兄ちゃんの知り合いだったの?」


「・・・ああ。」


真木ヒナタは、どういう知り合いかはレナに説明はせずに、返事だけ返した。


もっとも、どういう知り合いかレナに説明できるはずもないが。