ヤクザと執事と私 1




数十分後、真木ヒナタ、龍一、大和がアパートの部屋に到着した。


部屋は、凄惨なまでに荒れ、そして、所々に血のシミが付いていた。


「龍一、・・・この部屋・・・」


「・・・はい。あの子達の部屋ですね。」


立ちすくんでいる真木ヒナタの後ろで龍一と大和が小声で話す。


「・・・あのヒナタさん、とりあえず一通り部屋を確認しませんか?」


茫然自失で立ちすくんでいる真木ヒナタに龍一が話しかける。


「・・・ああ。」


真木ヒナタは、龍一の言葉で我に返り、ひとつずつ部屋を確認する。


龍一、大和も真木ヒナタの後についていく。


そして、最後の部屋に入ると、そこには頭から血を流しているレナがたった一人、倒れていた。


「レナ!」


真木ヒナタはわき目もふらず、レナの元に向う。


真木ヒナタは、レナを抱き起こし、何度も呼ぶ。


「・・・う・・・ん。・・・あっ・・・ヒナタお兄ちゃん・・・。」


レナが真木ヒナタの声に反応して意識を取り戻す。


どうやら頭の傷はそれほど重傷ではないようだ。