焦る真木ヒナタ。
携帯の様子から何かとんでもないことが起こっているのは理解できた。
「どうかしましたか?」
龍一が真木ヒナタに尋ねる。
真木ヒナタは、どう説明したらいいかわからなかった。
たとえ説明したとしても、素直に行かせてくれるはずもない。
(無理やり行くか?)
しかし、2人の身のこなしをみれば、とても真木ヒナタ1人でどうにかなる相手ではないことはわかっていた。
(どうする・・・)
悩む真木ヒナタに後ろから大和が声をかける。
「何してんだよ。さっさと行くぞ!」
「えっ?」
大和の言葉に驚き、大和を見る真木ヒナタ。
「どうしたのですか、大和?」
訳のわからない龍一が大和に聞く。
「女の子が助けを求めてた。」
「聞こえたのか?」
「ああ、こう見えても耳だけはいいからな。お前が鍵をはずした音で目が覚めたくらいだからな。」
真木ヒナタの問いに驚きの事実をいう大和。
真木ヒナタが鍵を開けた音など、起きていても気づかない程度の音でしかなかった。
それを寝ていて気づくなど、とても信じられたものではない。


