ヤクザと執事と私 1


「邪魔者が寝た所で、少しお話でもしましょうか、死神さん?」


龍一は、真木ヒナタにイスに座るようにすすめる。


真木ヒナタは、ここで反抗しても仕方ないので言われるがままにイスに座る。


そして、龍一もテーブルを挟んで向かいのイスに座った。


「死神さんでは言いにくいですね。お名前は、何というのですか?」


龍一は真木ヒナタに話かける。


「・・・ヒナタ。」


真木ヒナタは、ここで嘘をついても意味がないので本当のことを教えた。


嘘を言おうが、どうせ、ここを出る時は、真木ヒナタかこの男達のどちらかは死んでいるだろう。


そして、その死ぬ確率は、今のところ、真木ヒナタの方が、この男達よりかなり高い。


自分の名前を知らない奴に殺されるより、自分の名前を知っている奴に殺されたほうがまし。


なんとなく真木ヒナタは、瞬間的に思った。


「・・・あなた、男ですか?」


真木ヒナタの声を聞いた龍一が少し驚いた表情をする。


「・・・ああ。」


真木ヒナタは、答えた。


「お取り込み中、悪いんだけど・・・うるさくて寝れないんだけど。」


ベットから大和が申し訳なさそうに言い出した。


「そうですか。それなら起きておけばいいじゃないですか。」


龍一が冷たく言い放つ。


「・・・だよね。」


しょうがなく、大和もベットの横に座り、龍一と真木ヒナタの話に加わる。