「申し訳ありませんが、それ以上動くのをやめていただけますか?」
真木ヒナタは、後ろから聞こえてきた、その声に驚き、動きを止める。
「それでは、ゆっくりと服から手を出して、こちらを振り向いてください。変な動きをすると、残念ですが撃たせていただきますので、気をつけてくださいね。」
真木ヒナタは、言う通りに行動するかどうか迷ったが、この変に神経を逆なでする言い回しの奴がどんな奴か気になり、とりあえず、言われるとおりに行動する。
手を服から出し、ゆっくりと振り返ると、入り口のドアの所に1人の男が立っていた。
男の手には拳銃が握られている。
「あなたが、有名な少女の姿をした死神さんですか?」
どこか馬鹿にしたような男の言い回し。
しかし、その立ち姿に隙はない。
「ああ。」
真木ヒナタは、その男の立ち姿に反抗することをあきらめ、返事をする。
「そうですか。確かに少女のようですね。・・・あっ、武器解除してもらえますか?」
「わかったよ。」
真木ヒナタは、耳元で急に声がしたので、驚いて横を見ると、そこには、今までイビキをかいて寝ていたはずの男が立っていた。
寝ていたはずの男は、言われたように真木ヒナタの体中を触り、持っていた武器を取っていく。


