「そうか。それは、確かに残念だったな。」
真木ヒナタの答えに老人もうれしそうに笑う。
「・・・あんたも気をつけなよ。」
真木ヒナタは、感情のない表情で老人を見つめる。
「これは、珍しい。この老いぼれの心配をしてくれるとは!」
笑いから驚きへと表情を変える老人。
「・・・殺される前に必ず俺に連絡してくれよ。あんたも俺の殺したいリストの上位に入ってるんだ。」
冷たい笑顔。
真木ヒナタの顔に冷酷さと残忍さと笑顔をカオスした表情が浮かんでいた。
「ほっほっほっ、殺されるか、老衰かはわからんが、死ぬ前には必ず呼ぶよ。・・・幼き死神よ。」
とぼける老人の顔からは表情が消えていた。
しかし、真木ヒナタは、その表情を見ることなく、すでに出口へと歩き始めていた。


