「本当にありがとうございました。」
レナは、アパートの前で龍一に頭を下げる。
「いえ、こちらも道を教えていただきましたので、お互い様です。」
龍一もレナに丁寧に挨拶をする。
その2人の隣では、両目に涙を大量に浮かべた大和が、子供達と別れのハグをしていた。
大和が、「俺達は、いつまでも親友だぞ。」と泣き声で言っているのが聞こえる。
「それでは、失礼します。」
龍一は、いつまでも、子供達から離れない大和を片手で引っ張りながら、レナに別れを告げて、その場から立ち去った。
レナと子供達は、龍一と大和が見えなくなるまで、手を振り続けていた。


