レナが、、一緒に連れ去られそうになっている子供達のこれからを思い、心の中で謝った瞬間だった。
車に連れ込まれる前に、男達の足取りが急に止まった。
レナが、男達に捕まれたままの窮屈な姿勢で車の方を見ると、男達と車の間に、2人の男が立っていた。
暗がりだったので、顔までは確認できないが、体格から男性だとわかった。
「すいません。ちょっと道をお尋ねしたいのですが?」
男の1人が、低く、透き通る声で話しかける。
「・・・馬鹿か、お前は?邪魔するなら、殺すぞ。」
5人の男達は4人がナイフ、1人が拳銃を取り出し、2人の男に向ける。
しかし、そのナイフや拳銃を向けられた男2人は焦るでもなく、涼しげにその場に立ったままだった。
「おい、聞こえないのか?そこをどけ!」
焦ったレナたちを誘拐しようとしている男達の1人が、再び叫ぶ。


