「ほらみろ、小夜もいいっていってんじゃん。」
「・・・確かに本人が言うなら仕方ありませんけど・・・」
執事が渋々認める。
唯一、状況がわかってない私。
「真木さん・・・何なんですか?」
「あ?何言ってんだよ、小夜。今、やるよなって聞いたら、はいって言っただろ。」
(・・・日本語って・・・)
私は、愕然とした。
妄想にふけっていたがために、暴走族の総長とこんな河川敷で相撲。
(・・・ありえない・・・)
しかし、周りの状況を見ると、すでにみなさん準備万端で配置についている。
(・・・お父さん、お母さん・・・今、そちらに行きます・・・)
私は、夜空を見上げつぶやく。


