ヤクザと執事と私 1


「ボッタクリBar?」


「そうです。少ししか飲み食いしてないにも関わらず、法外な金額の料金を請求する悪質な店のことです。」


ポチが私にもわかるように説明してくれた。


「・・・店の方が悪いの?」


私は、ポチを見る。


「・・・・一般的にはそうですね。」


少し気まずそうにポチが答える。



「まぁ~・・・それは置いといて、店で暴れたのはいただけないな。それに対しては、しっかりと対応しないと、笹山組の面子が潰れる。」


真木ヒナタが店を見渡しながら言う。



「ところで、」


執事が怪我の手当てをしている男に話しかけた。


「組長を見ませんでしたか?」


執事が、組長の名前をだして、当初の目的がなんであったかを、私は思い出した。


真木ヒナタにいたっては、 「そういえば、いたな。そんな奴。」と小声でこぼす。


執事は、そんな真木ヒナタを一瞬だけ睨むとすぐに怪我の手当てをしている男に目を戻す。


「組長ですか?・・・いえ、見てませんが?もしかしたら、店の外で、尾行している組員と出会ったのかも知れませんけど・・・」


「そうですか・・・」


執事は、困った表情をする。