カズキ番外編~高広

「みー!。いくぞ。」


屋根を伝い土手にむかって勢いよくジャンプ。




ガサ!!



大きな音がする。


二人顔を見合わせる。

大丈夫!




ばれてないね。




二人、手を繋ぎまだ、舗装されていない、田舎道。



当然街灯も まばらで、


ほとんど暗闇に近い砂利道。

月明かりだけが頼りだった。




「高広にぃちゃん?どうするの?」

「とりあえず、海へでようか?」




私の住んでいる場所は、山の上。




小さな足で、裏山の階段を降りて海に出るのはかなりつらい。




でも、高広は裏山の何百段もある、木で簡単に作られた階段をこの暗闇を、月明かり頼りに降りると言うのだ。










怖いよ…

嫌だよ…