カズキ番外編~高広

それはよく晴れた、寒く星が瞬いてる夜だった。


一階のリビングには、まだカズキが起きてるようで明かりが点っている。




一体今は何時頃なんだろ?



2階の屋根から土手へ、私達はジャンプしようと、窓から身を乗り出そうとしたら、不意に私の足を引っ張る小さな手に、気が付く。




「みーちゃんどこ行くの?」





両目いっぱいに、涙を溜めて妹のゆっこがこちらを見上げていた。