進行方向を生徒会室の扉に向けたその瞬間…


腕を掴まれた


それで…


私はよろけて…


蓮の体にすっぽりと入ってしまって…






ちゅっ





上からキスされた。


ほっぺただけど。




「も…もう…。

蓮のばか…」




「襲うわけねぇだろ?

お前いちいち本気にするんだもん。

俺そこまで非常識じゃありませんー」




「わ…分かってるし…っ。




…もう…やっぱ帰る!

帰る帰るっ!!!」





「はいはいどうぞー。

一緒に帰りてぇけどなぁー」




私は勢いよく生徒会室を飛び出していった。