「生徒会だけが知ってる事実だからって、

生徒会室でいちゃつくのは禁止。

そんなことされたら、締まらないでしょ。

会長職2人が抜いた気持ちでいられたら困るから。

分かった?

こんな優しい仲間はいないんだからね!!」




そんなこと、当たり前だ。

付き合えてることがキセキなのに

それ以上を求める気は無いし、

求めちゃいけないと思う。





「遙~!!

ありがとぉー!!!

これからも精一杯働きますぅー!!!」






また涙が出そうに…。

涙もろいな、自分。

そんなとき、腕をガバッと掴まれた。


ン?



こんな事をするのは蓮しかいない。

掴まれた腕はどんどん引っ張られて…

生徒会室のドアの前。







「用件はそんだけだろ?

なら、俺ら出るわ。

もうストーカーすんなよ。

じゃ」




手をひらひらさせて、蓮(と私)は生徒会室を出ていった。